MPV内装改装 PART2

当初計画した内装改装が終わったので、実用性を確かめるために近所に出かけて使い勝手や
更なる改良を行いました。

★温冷蔵庫をどこに置こう!?

温冷蔵庫は、結構実用的なのはわかったけど置き場所が床の上では何とも邪魔だし、
そもそも不安定でした。
というわけで最初にやったのが温冷蔵庫の設置場所作り、
右側のスライドドアからの出入りはほとんどしないので、そこを置き場所にしてしまいました。
下の写真が完成状態です。右側の写真は、その設置状態です。
床板を温冷蔵庫の形に合わせて切り抜き、専用の置き台も追加しました。
外に倒れないようにするために使用したのは、使っていなかったブックエンド。
ブックエンドならぬ冷蔵庫エンドになったわけです。

★夜も明るくしないと・・・その他小間物

次に追加したのは、16W蛍光灯の追加。
宿泊地での夜は、パソコンを使ってのニュース閲覧とかHP探索、書き込み等で過ごす時間が多くなります。
パソコンの電源は100Vが必要ですが、これは以前から使っていた小型(150W)のDC−ACインバーター
(バッテリーの直流12Vから交流の100Vを作り出す装置です)を使っていました。

昼間はともかくとして夜は暗闇でパソコン画面を見るわけにいかないので、照明が必要なわけです。
最初は電池式の蛍光灯(4W)を使いましたが、基本的に暗いので非常用にして常設照明を追加しました。
シガーライターからとる12V電源を使用する16W(8W×2)の蛍光灯です。
カーテンの取り付け金具を応用して取り付けました。

freezer_set.jpg (31855 バイト)温冷蔵庫の置き場所です。 

add_komono.jpg (32851 バイト) 追加した小物類 
●左側が温冷蔵庫置き場所の詳細です。
薄水色の蓋が保温ケースとして使うときの上蓋です。
●写真右側上が追加した蛍光灯。
●右中が友人が貸してくれたツーバーナータイプのカセットコンロと焼肉プレートです。
これを入れる手製の収納バッグのロゴが「MAVIC」、
ここでクイズです。貸してくれた友人の趣味は何でしょう。わかったあなたはあれの通ですね。
●右下がポット等の転倒防止に追加した支持枠。アルミパイプを曲げて作ってあります。
パイプのままだとガタガタとうるさいのでクッションと音消しを目的に自転車のハンドルグリップを使っています。
これは我が家の死蔵品利用です。

★ここで問題が・・・・大気汚染防止策

ここまでやって昼夜共にパソコンも使えるようになったわけですが・・・大きな問題がありました。
私のノートパソコンは古くなっておりバッテリーも劣化していて満充電にしても使える時間は10分程度でした。
このためPCを使うときは、インバーターを使用するわけですが、そのためにはエンジンを回しておかないといけなかったのです。
エンジンを止めてバッテリの電気を使うこともできないわけではありませんが、もしバッテリーを使いすぎてしまったら・・・
しまったぁ!!! 車が動かない!! という状態になるわけです。

静かな駐車場等でエンジンを回すことは周りに迷惑もかけるし、ガソリンは使うし、大気も汚染することになります。
キャンピングカー等の雑誌で他の皆さんはどうしているのかを調査しました。
やり方は2種類です。

●一つはエンジンやプロパンガスを燃焼させて発電機を回す発電機方式
5Aから20A程度までまかなえる本格的なものですが、
大きい、重い、高い(最低でも8万くらい)と三拍子揃って最初から対象外。

●もう一つはサブバッテリー方式と呼ばれているものです。
車のバッテリー(メインバッテリー)とは別に、もう一つバッテリーを積み、停車中の電気はこのサブバッテリーから供給する方式です。
これも大型冷蔵庫や電子レンジまでまかなえる大容量のものがありますが、当然高価で大型で私の車には置く場所すらありません。
実際に使うのは、蛍光灯、パソコン程度なので小型のもので対応することにしました。

下の写真は、完成した私のサブバッテリーシステムです。
bat_box.jpg (38498 バイト) h2gas_out.jpg (30050 バイト)使ったバッテリは、量販店で1780円で安売りしていたものです。
容量は、40AHと必要十分。メンテナンス性のよいカルシウム電極バッテリーなので即購入しました。

バッテリーは、充電時に水素ガスが発生し、火花が出れば爆発する恐れがあるので収納方法も検討しました。
米びつなんかに使えるちょっと大きめの密封式のタッパーケースを購入(780円)して、
その中にバッテリーを入れ、ホースを用いて発生した水素ガスを車の外部排気口へ導くことにしました。
バッテリーケース自体も転倒防止のためにベルトを用いて固定してあります。

このサブバッテリーを使うためには、もう少し機器の追加が必要でした。
走行中にサブバッテリーに充電したり、停車中には電源をサブバッテリーに切り替えるための装置、
アイソレータと言います。これはオークションで定価28000円のものを新品で約5千円で入手しました。
ついでなのでオークションでDC−ACインバーターも300W(最大500W)タイプの新品を4千円で入手しました。
これも市販価格の1/3程度で入手できました。オークションさまさまです。

subbat_outer.jpg (36651 バイト) サブバッテリー用のアイソレーターとインバーターの取り付け状態です。
助手席側スライドドア側に設置し、動作確認、オンオフ操作をしやすくしてあります。
標準では使用しないようですが、アイソレータとサブバッテリー間にSWを追加し、LED等の微小電流による
バッテリ容量減対策をできるようにしました。 

★100V系統の配線

swpanel.jpg (31953 バイト) これは、DC−ACインバータの100V出力側につけたコンセント類です。
我が家の改装の時のあまり物を利用しました。そのため見た目はバラバラです。
スイッチでオンオフ可能なコンセントが二口。
風呂用換気扇タイマーを利用したタイマー付きコンセントが二口という構成になっています。
これ以外に従来使っていた150Wのインバーターは、車のバッテリ側に接続してあり、
走行中に電池の充電等をできるようにしてあります。

★テーブルの変更
2回の試験でパイプ足を使ったテーブルは不安定で設置も面倒だったため、
市販のキャンプ用テーブルも使えるようにしました。
車内で掘り炬燵風に使うために、ちょっとした工夫もしてあります。
new_table_Set.jpg (39358 バイト) 右下が採用した市販のキャンプ用の折りたたみ式テーブル(1980円)です。
60cm四方の大きさで足を継ぎ足せば、椅子に座って利用することもできますが車内では、標準足のままで使います。

写真中央に丸穴のあいたこげ茶の板が写っていますが、これがミソです。
これは2枚あって写真上のように床板部分にピタッと収まるように作ってあります。
この板をセットし、丸穴部分にテーブルの足を差し込むと、テーブルが床面にしっかり固定されるわけです。

★積み込む荷物達

frontyuka_hold.jpg (103206 バイト) 
●写真左上部分
バッテリーを入れた部分には、ヤカンとカセットコンロ、ガスボンベ類を収納してあります。
ボンベ類は、一応断熱袋に入れて夏場の高温対策をやっています。
●中央の狭い収納スペースの右側は、フライパン式のダッジオーブンを直接収納できるようにしてあります。
左側は、MTB用の保温、蒸れ防止能力の高いカッパを二人分入れてあります。
これがあれば雨中の活動もできます。
●運転席側には、洗面器、車の掃除道具、虫除けスプレイ、応急薬品等が入っています。
●右下 : 観音開き式の床板に開放保持金具をつけました。 

foods_dish.jpg (44308 バイト) 食品収納部分と食器です。
神戸震災で活躍した非常米(アルファ米:三菜おこわと小豆おこわ)が50食分。
ラーメン、カレー、スパゲッティ、白飯、等々の食材等が入れてあります。
このほかに10リットルの水タンクも積んでいます。

食器は、CAMELの車を買ったときに貰ったピクニック用の籐製のボックスに普通の食器を積み込んでいます。
ペーパー食器は便利ですが、味気がなさすぎます。100円ショップの食器が活躍しています。
このボックスは、使用頻度が高いので普段は床の上に置いておき、寝るとき助手席に移動します。
ちなみに運転席は、常にフリーの状態でいつでも発車できるようにしてあります。

rear_yukaita.jpg (37490 バイト) 後部収納スペースの左側が寝具類。右側が衣類。
床下には、ツーバーナーコンロ、3人用テント、キャンプ用椅子、工具類を入れてあります。

★おまけ 夜の試験中中に写したものです。

juou_night.jpg (26921 バイト) 夜間照明されているダムの噴水。昼間だと→jyuoudam_day.jpg (21036 バイト)
幻想的な眺めです。噴水の高さは約50mです。

kokaigahama.jpg (33502 バイト) 暗闇の海岸。   昼間だと→unoshima.jpg (16754 バイト)
鵜の島海岸と言います、ここでとれる「鵜」が長良川で活躍しています。

wirering_hue.jpg (33382 バイト) 電気工作中の私。実物より太って見えてます(いいわけ)

この後、イオン放出機能付きの18cmの扇風機をつけました。
車の中で100Vが使えるので選べるモノが増え、旅の楽しみ方も増えそうです。

★let’s go !!

ということで、一応出来上がった世にもまれな?車中泊対応MPVのご紹介でした。
すぐさま出発!!!としたいところですが、いろいろあって実際に使えるのはしばらく先になってしまいました。

少々残念ですが、楽しみは後になるほど大きいと思って、さらに細部の見直し改善をやっています。

ここまで読んでくれてありがとうございました。
今後は、この車でつづる旅日記をアップしていきます。その時はまたよろしくお願いします。