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私は、旅好きです。旅は、ほとんど自分で車を運転して行きます。飛行機は使いません。
どんなに時間がかかっても列車で行きます。
今までは、単に旅が好きなだけ・・・・と自分でも思っていました。
最近、2つの出来事が重なり、自分の旅の本質を見つけたような気がしました。
そのことだけで無性に文章にしたくなり、後先も考えずに書き始めています。

出来事・・・その1  昨日の掲示板から「列車アラカルト」 

本日は、仙台に牛タン食いじゃなかった、仕事に行ってきました。朝5時起きで6時半の鈍行でやかましい高校生達と共にいわきへ。ここから単線の常磐線をノロノロ走るスーパーひたち1号で仙台へ。真面目にお仕事。 一段落ついて帰ろうと思ったら・・・特急列車がない。 仙台から日立まで直行で来る特急は、10時、15時、18時代しかありません。いずれにしても会社に出れる時間じゃない・・・ということで少し寄り道旅をしてまいりました。 実は、私、東北新幹線に乗った経験なし。仙台から東北本線で南下した経験なし。磐越東線乗った経験なし。という訳で人生初体験を3つまとめてやってまいりました。

仙台から郡山まで快適快速新幹線。蔵王や安達太良山の上の方は雪ですね。厚くて暗い雲が覆い被さり冬って感じになりつつありました。郡山駅で生そば食べて(蕎麦も掻き揚げも美味しかったです。320円) 乗客数人の手動ドア式ディーゼル車両(水郡線と同じ車両です)で無人駅を転々としながらいわきへ。ここから再び鈍行通勤列車で小木津まで帰ってまいりました。

えらい遠回りで時間もかかったし、鈍行の椅子でお尻が熱くなったけど面白かったです。磐越東線が良かったですね。ディーゼルカーのいかにも頑張って自分で走ってますという感じ、下り坂になると途端にエンジン音がなくなって滑るように走っていく感じが実にアナログ的でありました。

しかし、往復500km程度で鈍行電車、特急、新幹線、DEカー、単線ありだし、無人駅で自分で降りて改札、馴染みの?高校生達をホイッスルで手招きして寒いからはよう走って来い!! と急かす車掌さん。中学生は子供料金でいいだろう!?と車掌に食い下がるおばあさん。 実にローカル雰囲気で面白かったです。

                                     ♪ Нценцкi ♪

出来事・・・その2  行きつけの掲示板「燃えよ! 笛吹き」で

出張から帰ってきたその日の話題は、モモコさんの衝撃の告白でした。勝手に引用させてもらいます>モモコさん

実は、私、パスポートをとったことがありません。当然、海外も行ったことがありません。正真正銘の田舎者です。別に飛行機恐怖症とかいうわけじゃなくて、単にお金と時間のタイミングが合わなかっただけ・・・だと思うんだけどなー!

 あっ! そうなんだ!!!!

上の2つの出来事で、長年自分でも判っていなかった自分の旅の正体に勘付いてしまったのです。
俺の旅はアナログ旅なんだ!!!  と。

飛行機を毛嫌いし、時間がかかっても、金がかかっても、迷惑がかかっても(^^;;   ひたすら地面を走る旅。
これが私の旅の外形スタイルです。他人からは、単なる飛行機嫌いの旅好きにしか見えないでしょうね。
じゃあ、その旅の間、俺は何をしてるんだ!?  答えは、簡単。外を見てるのです。ひたすら目の前に迫ってくる外、流れる外を見ている。じゃあ、旅先で何をしてるんだ!? ただ歩き回り、喋りこみ、地元のスーパーで買い物して、次の行先を考えている。

旅の正体、その2 私の旅は、私の旅の目的は、目的地に行くことじゃなくて、行くこと自体!なんだ。
そのためには、自分で行かなきゃならない、だから運転は替わらない。自分の腕でハンドル回さなきゃ気がすまない。

そこでパスポートの話。要は飛行機で外国へ行くってことですね。今回の話では、外国はどうでも良いことで、飛行機の旅スタイルにヒントがあったのです。飛行機って、いわば Point to Point ですよね。空港から飛び立って、うとうとしてるうちに目的地に着く。いわばデジタル的な旅ですよね。

そう思った瞬間に、私の頭の中で「ルルブ」「マップル」なんかの雑誌が嫌いなことが結びつきました。
あの手の本の大半は目的地での見ものの紹介ばかりですよね。店や宿、温泉等々のトアル場所の特定の空間の中の紹介に走っているように思えるのです。何々が美味しいとか、お風呂の形が良いとか、何々を売っているとか・・・・
付け足しのように目的地へのルートが書いてある。アクセスルートの楽しみなんて書いてない。

ドラえもんの「どこでもドア」でも借りて、いきなりその場所に出現しても充分に用が足りるような旅ネタばかり。
極言してしまえば、これもピンポイント的な目的地の紹介ばかりで、まさにデジタル的
その土地がどこにあるとか、どんな人達が暮らしているのか、どんな言葉で話しているのか、そんなこと無関係なんです。観光地を巡る女の子達が旅雑誌を片手にわき目もふらずに次のポイントへタクシーで移動する。これが今風デジタル旅。

私は、このデジタル的で、目的地オンリーみたいな旅が嫌いだったんですね。
車窓からじっと外を見ながら走る。カーステレオもかけずに、窓を開けてそこの空気を吸いながら、街のにおいや匂いをかぎながら、走る。
少しずつ変化する町並みの様子、山々の木々の変化、地形や気候の変化を楽しみながら走る。
そう! 私は、自分の街から目的地に行くまでの変化を見るために旅をしてたんです。道と共にアナログ変化する土地と人と直に接し、体で感じたい。高級宿の温泉ではなく、必ず地元の公共の湯に入り、見知らずの人達と話し込んでくる。地元のスーパーで何が安いのかを楽しんで、買ってくる。これが私のアナログ旅。

なんだ、当たり前のことじゃないか! 誰だってそうだよ! そう思う人、あなたはお仲間です! 仲良くしましょう!!
ともあれ、こんなことを現実にそう感じたのは今回が初めてだったのです。

長いイントロになっちゃたけど、今までのアナログ旅で遭遇した思い出話なんかを、いろいろと紹介していきますね
とりあえず毎週更新を目標に書いていきます。 
                                         2000.12.9  ふえふき