MPV内装改装 PART1
ある日の夕方、少し横になったらすっかり眠り込んでしまい気が付いたら9時過ぎでした。
昼寝をほとんどしない私にしては、珍しい現象でした。
女房のCAMEL曰く、今日のふえさん朝から夢中で動いていたからと言われた。ん、何したっけ?
実は一日中、愛車MPVの内装改造の計画と準備をやってたのでした。久しぶりに夢中になって考え、行動した一日だったのです。
以下はその一部始終の始まり。
思い付きから完成までに要した時間は、約1ヶ月でした。
★きっかけ
実は私、愛車で数ヶ月オーダーの長旅をやりたいと思い、少しでも車中泊環境を良くしたいと思っていたのでした。
2年前の約2週間の北陸、山陰、九州の旅も完全ノーマルなMPVで車中泊中心。
この車は、7人乗りの3列シートは標準仕様。
背もたれを倒すとフラットになり、一応ベッドとして利用できることになっていますが実際は凸凹で仮眠程度しかできませんでした。
この車は結構いろんなシートアレンジが出来るので、次に考えたのが床面に寝る方法。
一番後ろのシートは折り畳むと床面と同じ高さになります。2番目のシートも折りたためます。
こうすると、一応大人二人分が寝れるスペースが取れます。九州の旅ではこの方法でやっていました。
改装前の車内 青枠縁付き写真は、クリックすると拡大します。
能登半島への海水浴や、九州まで行ったときにも上の方法を使っていました。
けど・・・寝る度、起きるたびに車内の荷物を運転席と助手席に大移動、
真ん中と後ろの椅子を畳んで床を作りと・・・
結構面倒だったのです。
キャンピングカーなんかは買えっこないし・・
思い立ったのが内装全改造だったのです。
★思い立ったらすぐやる主義
次の日曜日のベッド中。朝日の出る前から頭の中で具体的に設計を開始していました。
・真ん中、後ろの椅子を撤去してとりあえず平らそうな床面を作ろう。
・モノを置くスペースと寝るスペースを確保する方法は??
・寝る場所はきちんと平らにしたいし
・でも天井部には何も手を付けられそうもない
・屋根上に流行の箱を置くことも考えたが、MPVの屋根は特殊らしく
金具も高い・・・全部で10万を超えてしまう・・こいつはNG
・予算は、1〜2万程度
★現状調査
とりあえず車の内寸を巻尺で計ってみました。
椅子は、少々面倒そうですが取り外しと復旧ができそうな構造であることを確認。
2番目のシートの取り付け状態です。
前後左右に動くためちょっと面倒な取り付け方法だったがプラスチックカバーを外し
調べたら写真のように簡単な構造でボルトを4本外せば椅子が取れることを確認しました。
一番後ろの椅子もボルトを4本外せばOKであることを確認、
これであれば、現状復帰は勿論、所要時間も30分程度であることも確認しました。
椅子を撤去した状態では車検は、通りません。乗車定員の変更になってしまうからです。
2番目のシートを取り外した状態です。
リアシートは、たためば一応床面が平らになるので、これでも結構使えそうだと思いましたが、
勿論、取り外すことにしました。
ちなみに外したリアシートは、そのまま居間のサブラブチェアー?になっています(^^;;
実際に椅子がなくなった車室内から再度考えました。
・確保できそうな面積は、長さ2m、幅1.2〜3m。部分的には1.8mもOK。
・床面の高さは、25cmが限界かなあ・・
それ以上高いと座高の高い私は頭が天井につかえる(^^;;
椅子の取り付けボルトは少し邪魔だけど、物の配置方法で対応できそう。
上手く使えば台の固定用に使えるな。
・床下はすべて物置スペースにするという案は実現できそう。
・とすると床は、開くようにしなければならないな・・・テーマが増えた。
★使えそうなモノはないか?
床の骨組みをどうするか?
パイプで組むか、木で組むか、箱をならべるか・・・
キャンピングカー改造ショップの平均費用は数10万から。
それも単なる床貼り程度・・・冗談じゃない。高すぎよ
できたら予算は、1万程度で抑えたいなと密かに思う。
★使えそうなアイディア
・DIY店等のチラシを満遍なく探した。
・低くて長いベンチチェストがあれば良かったけどなさそう・・
・あった、あった! 幅60cm、高さ120cm、奥行き25cn
木製の組み立て式の本棚!!、値段も1ケ1980円。
・これを3ケ寝かせて並べれば・・床の台座にピッタシじゃん!!!
もちろん本を置く部分は床下収納になります。
・棚板もボルト固定でしているみたいだし、取り付け位置も自由のはず。
これなら収納するモノによって仕切り位置を変えられる。
こいつで全てが決まってしまう。
強度はあるか、組み立て構造に問題はないか・・・
早速、開店直後の店に直行して現品調査を行いました。
全部集成材を使ってる。質感もまあまあでした。
接合はすべてM8のボルトによる締め付けができそうな構造でOKを出しました。
多分これでいけるはず、そう考え当日の広告品として5ケあったうちの3ケを纏め買いしてしまいました。
これで改造をやること自体も決定してしまったわけです。
買ってきて組み立てた状態の本棚3ケ。
棚の配置は、何を収納するかによって決めています。
え!? イメージがわかないって。次をお楽しみに!
★床はどう作ろう?
床はどう作ろう?
床板は、立派な木目の単板にしたかったのですが・・
幅120cmでそれなりの強度と見栄えを考えると1枚5千円近い・・予算外なのでやめました。
探していたら居間等に使うフローリング用の木目化粧材が安売り中。
色の濃い木目の化粧仕上げ(床用だから当たり前か)
厚さ12mmなので強度的にも安心できそう、こちらもOKとしました。
本当の決め手は・・・2坪分で1980円(^^;;;
これを使おう! あっさりと決定・購入しました。
しかし・・本棚の幅は60cm。
このフロア材は、幅30cmかあ、何か考えないと・・・・
長さ180cmなので十分。
6枚あるので2枚ずつつなげば問題ないが、何かつまらない。
30cmの床を観音開きにすれば、床下収納庫へのアクセスも楽になる。
はい、これも決まり。
実際に車内で使うことを想定して観音開きの実用性を極く短時間熟考。
全部観音開きは問題ありを頭が検知しました。
部分的には落とし蓋式を使わないと使えない場所があると気が付いたのです。
数を数えて蝶番を購入。
落とし蓋が動かないようにするための角材も数本購入。
どうせ短く切り刻むので端材を利用。1本50円前後とこいつも格安のを購入しました。
これで平らで開閉のできる収納スペース付きの床は出来るはずとなったが・・・
作るイメージは、下のポンチ絵のような感じです。わかりますか。
★ここでもう一工夫
結構思考的には欲張りなんです私
もしも掘り炬燵的なスペースもあれば、座り方も楽になる。
床板を取り外せたら床下収納部分に足を入れられるじゃん!
外した床板はどうする!?
足を付けられるようにすれば、立派なテーブルになるじゃん!
これも決定!
床を外すには取っ手が必要だけど・・そんなものが床にあったら危ないな。
埋め込み式もあるけど、異常に高い。
面倒だから20mm程度の穴を開け、指を入れて持ち上げることにした。
20mmの穴あけ用ドリルは、100円ショップで購入。
こんな感じで床の基本設計終わりだ。
あとは切った貼ったの合わせ加工をするだけです
★目隠しも必要だ!
窓に何か目隠しを付けないと着替えられない、覗かれる!!
やっぱりカーテン欲しいよなあ・・・
車用と言う曲げて取り付けられるレールもあるけど高い!
2mで三千円程度。これが前後左右で4本・・予算がない!
それに上手く取り付けるのも面倒そう。
プラスチック製ならまげて取り付けることもできるはず。
安っぽいけど黄色のレールにしました。
3mで300円ほどのレールを3組購入しました。
ところで取り付けはどうやる!??
レールを車内に持ち込んで合わせてみましたが、これが意外と難問でした。
試しに表面が柔らかい天井にネジを刺してみたが・・
案の定・・・ネジが効かない。引っ張れば抜けてしまう・・・NG NG
・・・しばし短時間熟考(^^;
!! 車内のアチコチについている天井付近の取っ手の取り付けネジを利用すれば何とかなりそう。
取っ手の取り付けネジを緩め確認する。問題なしを確認しました。
使えそうな金具を探さなきゃと思い、再びDIY店へでかけました。
長さ100mmほどのブロンズ色の金具を見つけました。
ステンレス製もいいけど車内では違和感がある。
一応色彩感にはこだわる私でありました。
一枚58円、これを10枚買いました。
この金具、値段をはってあるシールをはがすのに、すごい苦労しました。
売り方も考えて欲しいな・・・・ブツブツ
買ったもの一式
やっぱり運転席と後部の仕切りも欲しいなあ・・・
けどレールを通すと頭の上に邪魔者ができるのでだめ。
これは、暖簾イメージでワイヤー式のカーテンにすることにしました。
必要な時に取り付けることにした。ワイヤーは130円なりでした。
カーテン本体は、写真に写っているベージュと黒の布でCAMELが自作することになりました。
★作業開始!!!〜終了
床の形・・・
MPVの内装側面部分は、そのまま使いました。
細かい収納スペースもあるしコップ立てその他もついているし
後部エアコンの操作部分もあるので外す訳にもいかなかったのです。
とすると、それに合わせて貼る床板は結構曲がりくねることになる。
以前に買って使ったことがない電動ジグソー鋸の出番が出来そうだ。
本箱の梱包に使われていたダンボールを広げ、床面に当てて直接型取りをします。専門用語だと合わせ加工といいます。
以下は、百聞は一見にしかず、ということで写真で説明します。
どれもクリックすると拡大できます。
組みあがった本棚です。棚を固定するために空いていた穴がすごく役に立ちました。
この穴を使って長さ50mmM8のボルトで本棚同士を連結したのです。
部分的には、蝶ナットで簡単に外せるようにしてあります。
椅子を取り外した車の床面・・実は平らじゃありませんでした。
後で戻すことも考えているので絨毯類も敷き放しでしたし、絨毯の下にある断熱材も影響しているようで表面は、フワフワ状態でした。
これじゃ本棚をまっすぐに置けないし、本棚自身が壊れてしまう恐れもありました。
そこでやったのがコレです。コレ=本棚の下に引いてあるL型の部品です。
1980円で安売りしていた高さ1.8mのスチール製棚の柱です。長さはピッタリ、値段も許せる範囲です。
これを2まいずつ重ねて本棚のレール代わりに使いました。
これで本棚はまっすぐに置けるし、固定も確実になりました。
問題は、使わない棚板4枚・・・処分しないと(^^;;
出来上がった床板です。
床に置いてあるのは5000円の値段につられて買ってしまった容量24リットルの温冷蔵庫です。
蓋の部分が冷蔵装置なのですが、交換用の蓋がついていて通常の保温ボックスとしても使えるのが気に入りました。
床面の分割形状です。
各板の縁取りはCAMELは木目粘着シートでやってくれました。
見栄えもありますが、切断面のササクレで指を怪我しないようにするためです。
マットを敷いた状態です。
120cm × 70cmのクッションマットを3枚並べてあります。一枚780円なりです。
板のマットの間には滑り止めシートを挟んでいます。これがないと滑ってしまって駄目です。
一番前の本棚?! 3箇所に仕切ってあり、目的別の収納スペースにします。
2番目の本棚。ここは床を2分割して持ち上げて外せるようにしてあります。
工作中の≡刀ふえ♪≡です。CAMELによるやらせ写真ですが(^^;;;
カーテンもつきました。3枚のマットの収納状態もわかると思います。
後部のカーテンは、窓の曲面に合わせて3次元熱間曲げをしました。
(ガスレンジであぶりながら曲げただけです)
カーテンを広げた状態。
カーテンが窓側にいくように押さえ布テープを使っています。
掘り炬燵&ちゃぶ台イメージのテーブルです。
つかう都度パイプをねじ込むのが面倒、パイプを切るのが面倒だったのでちょっと高すぎ状態です。
以上、当初計画にほぼ合った改装作業が終わりました。が終わりにはなりませんでした。
実は、このあと実際に使ってみて大幅な追加改造を行う羽目になりました。
PART2をお楽しみに!